こんにちは。
インベスターUです。
この記事では、チャート分析の実践的な手法をお伝えします。
「チャート分析ってどうやればいいの?」「そもそも何から見ればいいの?」「何を見ればいいの?」「どういう視点で分析すれば良いの」と、特に初心者の方は思うでしょう。
そのような方に、「このとおり分析すればOK」という「型」をお伝えします。
誰でもチャート分析の「型」が身に付く記事となっていますので、ぜひ最後まで読んでください。
また、この記事ではTradingViewというツールを使ったチャート分析をしています。
携帯電話のアプリ版とブラウザ版があります。
無料で使用できますので、ぜひ使いましょう!

チャート分析の順番
まず、どういう順番でチャートを分析すれば良いのかお伝えします。
大きな流れは以下のとおり(あくまで自分の場合)
①日足で「フィボナッチ・リトレースメント」を用いてフィボナッチラインを引く
②日足でトレンドラインを引く
③日足で、水平線を引き、抵抗帯を把握
④4時間足、1時間足に落として、小さなトレンドラインを引く
⑤これまで引いてきた線の交点や一目均衡表の雲、ボリンジャーバンド等をみながら、エントリーする場合の「激アツポイント」の把握
⑥RCI、RSI、ストキャスティクス、MACD等のオシレーターを見て、過熱感を把握
⑦ダイバージェンスが出ているかどうかの把握
⑧エントリーの検討
以上です。
(1)時間軸を意識した分析
日足→4時間足→1時間足→30分足→15分足→5分足→1分足
というように、まずは「森」をみて、「木」を見るという順番で分析します
。
スイングトレーダー、デイトレーダーという長い時間軸でトレードする方は、週足、日足、4時間足、一時間足をメインに分析します。
スキャルピングという超短期で何回もトレードする方は、最後の1分足レベルで分析することが必要です。
僕は、スイング、デイトレーダーの部類に入るので、この記事では、主に日足、4時間足、1時間足での分析手法をメインにお伝えします。
(2)トレンドラインを意識した形状分析
チャートは、必ず、「上昇トレンド」「下降トレンド」「レンジ相場(ボックス相場」のいずれかに属します。
チャートの7割はレンジ相場という、上にも下にもハッキリしないグダグダ相場になります。
まずは、いま置かれている状況が、上昇トレンドなのか、下降トレンドなのか、レンジ相場なのかの状況分析を行います。
また、トレンドラインを実際に線で引いてみます。

上記のように、上に上がっている上昇トレンドだと認識した上で、青い線を引けるようになることが第一目標です。
チャート分析の実践的な流れ
それでは、実際にチャートを分析していきましょう。
前述のとおり、まずは日足で分析します。
とにもかくにも、全体がどちらに向かって動いているかを把握すること、抵抗帯となっている価格帯(=反発が期待されるライン)の把握こそが、まず最初にやることです。
難しく考えないでください。
幼稚園児でも教えればできます。
①日足で「フィボナッチ・リトレースメント」を用いてフィボナッチラインを引く
フィボナッチラインを知っているという前提で進めますので、フィボナッチラインについて「何それ」という方は上記の記事を読んで、ここに戻ってきてください。
では、実際にフィボナッチラインを引いてみましょう。
必ず「日足」でやってください。
やることは簡単で、
①高値と安値でフィボナッチラインを引く
②引いたラインが機能しているか確認する
です。
②のとおり「機能しているか確認」することがクソ大事です。
機能していないフィボナッチラインを信用して取引しても、引いたフィボナッチラインがそもそも機能していないのであれば、フィボナッチライン上で反発しませんので意味がないです。
このため、しっかりと確認するようにしましょう。
ポイントは、だいたいで引くのではなく、1mmのズレもなくひくことを意識してください。
これが最終的に命運を分けるので、本当に1mmもズレずに綺麗に高値と安値と微調整してください。
お茶碗にご飯粒を残す人を見るとイライラしますよね?
そういう視点で、1mmレベルで入念に、細かく調整してください。笑
ご飯粒を残す人はそのように周囲から思われているので注意しましょう。(チャート分析には関係ない)

では、実際に引いてみますが、「高値と安値って、どこ?」ということになりますが、「ぶっちゃけどこでもいい」です。
なんとなく、「画面上で見える範囲で一番高いところと安いところを引く」くらいでいいです。

フィボナッチラインを引くと上のように青色の線が勝手に引かれます。
これがフィボナッチラインであり、ライン上で反発されやすいと言われています。
ちなみに、フィボナッチラインをクリックorタップして、「ロック」を押すと、フィボナッチラインが固定されるので便利です。

ロックせずにチャート分析していると、結構ズレたりします。(特にスマホだと指が触れただけでうごてしまったりします)
話をもとに戻しまして、フィボナッチラインを引いたら、次にやることはなんでしたか?
「機能しているかどうか」の確認ですね。
先程引いた、フィボナッチラインが機能しているか見てみましょう。
確認のポイントは、フィボナッチライン上で反発されているかどうかです。

この画像は、先程のチャート(日足)を4時間足に落としたものです。
緑色の四角において、フィボナッチラインが綺麗に機能しているのがわかります(緑色のところで反発しています)
こういう感じですと「フィボナッチラインを引いた位置は間違っていない」と判断してOKです。
一方で、赤い四角の部分は、フィボナッチライン上ではないところで反発しています。
だいたいのケースですと、「もう一箇所、別の高値と安値で結んでみる」と、赤い四角で反発しているのがわかるようなフィボナッチラインを引ける場合があります。
必ずしもフィボナッチラインは1箇所でしか引いてはいけないということはなく、2箇所で引いてもいいです。
一箇所の方が見やすいので、自分は一箇所で引くことが多いですが、どうしてもうまく「ハマらない」場合は、二箇所で引く時も、まあまあの頻度であります。(一箇所だけフィボナッチラインで引いて、上記の赤い四角のように漏れてしまった部分は、水平線を引いてカバーすることもあります)
「全然機能してなくね!?www」って思う感じなら、何回か納得いくまで引き直してみてください。
僕でも3種類くらい引いてみて、一つに確定する感じですので、とりあえず、しっくりくるフィボナッチラインで引いてください。
繰り返しですが、日足チャートで引いてくださいね。
②日足でトレンドラインを引く
次にトレンドラインを引いてみましょう。
トレンドラインを引く際は、
①平行チャネルを引いてみる。
②平行チャネルが過去に機能しているか確認する
③平行チャネルを引けないようなところは、とりあえず、真っ直ぐな線を引いておく
をやってみてください。
これもやること自体は簡単な作業です。
ただ、結構奥が深いです。
自分も、例えばツイッター上で、「お!?!?そこに引く!?」みたいなセンスのあるラインを目にすることも度々あり、日々学びです。
ただ、「おまえ、そこに線を引くのはセンスねえだろ」というツイートも結構あるので、あまり惑わされない方がいいと思います。
では、実際にやってみましょう。

素材は先程と同じ、なんだか「日本地図」にしか見えない汚いチャートですが(笑)、どこに斜めの平行チャネルを引けるか考えてみてください。
とりあえず、この作業は「何度も引いてみる」ということが大事で、「失敗」はめちゃくちゃあります。
一回で綺麗に引ける方が珍しいくらいのスタンスで色々なポイントで引いてみてください。
ポイントは短期的視点にとどまらず、チャートを縮小して、より大きな時間軸で引いてみることです。
なお、TradingViewの以下から「トレンドライン」「平行チャネル」を選択することで描けます。

平行チャネルを考える際も、まずは日足で引いてみてください。

赤い四角でしか意識されていません。
過去に全然意識されていないので、今後このチャネルが機能するとは考えにくいです。
もちろん間違いではないのですが、今後も機能するかどうかは怪しいです。
ということで、一回消します。
こういう過去に全然意識されていないチャネルを引いてドヤってるツイートを見ると「おおおお。センスねえな。」って思ってしまいます。
では、Next チャレンジ!(何度も何度も挑戦です。宝探しのように。)

画像をさらに引き伸ばして、より長い時間軸で、美しい平行チャネルを引けないか検討します。
赤い四角を根拠に引いてみました。
そうすると、青い四角とオレンジ色の四角が意識されていそうなことがわかります。
ただ、青い四角について、ちょっと平行チャネルを上に超えて飛び出てますよね。
非常に「惜しい」んです。
本当に美しく引ける場合、青い四角みたいに飛び出ることはないです。
しかしながら、右上のオレンジの四角のところでは、機能していますね。
とりあえず、完全に美しくはありませんので、70点くらいです。
青い四角の飛び出る部分がなければ、一旦「採用」という感じです。
この作業、マジで妥協しちゃだめです。
微調整とかめっちゃしてください。
この微調整作業を怠ると、「惜しく指値がささらなかった」みたいなことが起こります。
「チャートは美しい」ものだと思い込んで、完全なるラインを探してください。
また、上の画像の緑色の四角の部分で効いている平行チャネルもあるはずなので、それも探していきます。

どうでしょうか。
先程の緑の四角を意識して青い線を引いた図です。
これ、美しいですね。
本当に美しい線を引けたとき、緑色の四角のように、何度も反発しているのが確認できます。
さらに、美しい線であれば、左下に赤い四角を二つ付けていますが、過去の「え、そんなところも機能してるの?」みたいなところも機能していることが確認できます。
いやあ、チャートは芸術ですな。
それで、さらに見てほしいのが、フィボナッチラインと平行チャネルの交点で反発しているところがいくつもありますよね。
画像の緑と赤の矢印の部分です。
やばくないですか???
交点(矢印部分)で、めっちゃ反発してますよね。
もうお気づきだと思いますが、美しいチャート分析ができれば、反発ラインを予測することができるんです。
このように、美しく引けた線とフィボナッチラインの交点は、「エントリー」の激アツポイントになります。
そうすると、次に見えてくるのはオレンジ色の丸をつけた部分ですね。
要するに、ここが次のエントリーの「激アツポイントだ」というのが事前に予知できちゃうんです。
ツイッターは文字数制限があるので、くどくどと分析内容を書けませんが、私の予想が当たったときなんかは「え〜〜〜。なんでわかったんですか!!」と言ってくる人がいるのですが、いやいや、「あなたもできますよ笑」、「基礎わかってないな、この人」って内心思ってます。笑
また、ぱっと見で上昇トレンドであったとしても、さらに長い時間軸で下降トレンドの右斜め下向きの線を引けないかという「鷹の目」でチェックしてみてください。
意外に、ぱっと見の上昇トレンドであっても、さらに大きな視点では下降トレンドで引ける線もあるはずです(必ずあるわけではないけど、だいたい引けたりします。)
以下の画像の緑の四角で意識されるように、さらに長い目線(週足)で見ると、このような大きな下降トレンドの下落を上に抜けて、上方向に勢いづいて、上昇トレンドを形成しはじめているんだなという分析が可能です。
この下降トレンドの上の線(レジスタンスライン)は、今後はサポートラインに転換していくので、例えば、赤い四角まで仮に下がってきたら、ロング(買い)を入れるべき激アツポイントだということがわかると思います。
このように、広い視野で見て、未来を予測、というか未来の激アツ反発ポイントを予測していくのです。
別に不思議なことはなにもしていないのです。
ただ、「市場に意識されているラインって、どこかな」という観点で「お絵かきしている」だけなのです。
幼稚園児に教えれば、すぐにできるようになると思います。

③日足で、水平線を引き、抵抗帯を把握
はい、次に水平線ですね。
これもめちゃくちゃ大事なので覚えてください。
フィボナッチラインと平行チャネルを引けたら、最後に水平線です。
これは簡単です。
過去にレジスタンスライン・サポートラインが切り替わっているところを探して、横線を引くだけです。
これは幼稚園児でもできますので、難しく考えないでください。

TradingViewでは上のとおり選択してください。

水平線の引き方は、例えば、上の図の紫色の矢印をみてください。
下矢印で下に反発していたのですが、一番右の紫の上矢印で上に反発しています。
このように、当初レジスタンスラインだったラインがサポートラインに転換しています。
こういう、抵抗帯と支持帯が切り替わった部分を見つけて線を引きまくってください。
なお、この水平線とフィボナッチラインが重なることはめちゃくちゃあります!
このような場合は、フィボナッチラインの上から平行線をそのまま描いてOKです。
ちなみに、当たり前ですが、この水平線上では反発される可能性が「クソ高い」です。
さらに、水平線とフィボナッチライン、美しい平行チャネルの交点は、激アツポイントとなります。
また、私が考案したFX最強手法が記載されているnoteでは、より細かく実践的な手法が記載しているので、ぜひ合わせてご覧ください。

後編はこちら