テクニカル分析 <一目均衡表>

チャート分析

どうもこんにちは。

インベスターUです。

本日は、株トレード、FXトレード、仮想通貨トレードなど様々な相場を分析するための一つである「一目均衡表」について丁寧に解説いたしますので、ぜひ最後までお付き合いください。

ちなみに、本記事の構成は、定義、特徴、使い方の構成となっています。

時間の概念を重視する一目均衡表

定義

一目均衡表とは、ローソク足と5本線により時間論から波動論まで網羅している奥の深い指標です。

他のテクニカルとは違い、「価格」の動きよりも「時間」の概念を重視、相場は買い方と売り方の均衡が崩れた方向に動くという考えに基づき作られたものです。

世界中の多くの投資家に愛されている、この一目均衡表は日本人が考案したもので、海外でも「Ichimoku」として使用されています。

この一目均衡表では、転換線(9日)、基準線(26日)、先行スパンA、先行スパンB(52日)、遅行スパンの5本の線が用いられます。

それでは、特徴と実際の使い方を見てみましょう。

特徴

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まず、先行スパンAとBから形成される部分を「雲」と呼び、サポートやレジスタンスの機能を持っています。

先行スパンAとBは重要ではなく、この雲の「厚さ」と「傾き」を確認するのが重要です。

まず、雲の「厚さ」については、雲が厚くなっている時は、その雲に当たった時に反発しやすいです。

一方で、雲が薄くなっている部分は、案外簡単に雲を抜けてしまうことが多いです。

次に、雲の傾きですが、雲の傾きがあるほど反発しやすいです。

例えば、上側に角度を付けて伸びているときは、その雲に向かって下がってきたとき、その雲に当たった瞬間に反発することが多いです。

他方で、雲の傾きが小さい時、つまり横ばいに近いあるときは、そのまま雲の中に入っていくということが多いです。

ただし、雲が横向きになっている時であっても、他のレジスタンスライン、例えば、直近の高値や安値があるとき、あるいは、フィボナッチラインがある時などには、雲が横ばいであっても反発することがあります。

このため、他のテクニカル分析と合わせて複合的に相場を分析しましょう。

ちなみに、雲の中から雲の外へ抜けた場合は、抜けた方向にトレンドが加速しやすい傾向があります。

さらに、先行スパンAと先行スパンBがクロスする地点(図の「雲」のねじれに当たる部分)では、相場が反転したり、トレンドが加速しやすいです。

使い方

先程伝えた、雲の厚さと傾き、雲抜けを狙ってトレードする方法の他に、次のようなものもあります。

転換線が基準線を下から上へクロスする時が買いサイン、転換線が基準線を上から下へクロス時が売りサインとなります。

また、転換線や基準線は発生したトレンドのサポートにもレジスタンスにもなりますので、この線上で反発することも往々にしてあります。

この線と他のレジサポラインが重なっているところは、逆張りチャンスであることがあります。

また、遅行スパンというのは、直近のロウソク足の動きを後追いしているので遅行スパンと言います。

よく見ると、遅行スパンは、直近のロウソク足と同じ動きをしているのが分かりますよね。

この遅行スパンの使い方としては、遅行スパンがロウソク足を下から上に交差して抜けたら買いタイミング、上から下に交差して抜けたら売りタイミングと言われています。

このように、遅行スパンがロウソク足を交差した時にエントリーし、次に交差するタイミングで利確するという戦略もあります。

三役好転

これまでの知識を元に、最も「激アツ」な形状である「三役好転」と「三役逆転」を見てみましょう。

一目均衡表での総合的な「買いのシグナル」となる状況を「三役好転」、一方「売りシグナル」となる状況を「三役逆転」呼びます。

「三役好転」はその名の通り、3つ条件からなり下記のポイントとなります。

  1. 転換線が基準線を上回っている
  2. 遅行スパンが、ローそく足を上抜けている
  3. 現在の相場が抵抗帯(雲)を上抜けている

以上の条件が揃うことを三役好転といい、強い買いシグナルと捉えられます。 

一方すべて条件が逆となることを三役逆転といい、強い売りシグナルと捉えられます。

以上、いかがでしたでしょうか。

他のテクニカル分析手法とあわせて勉強してください!