こんにちは。
本日のテーマは、いまや話題沸騰の「メタバース」。
この「メタバース」について日本一わかりやすく解説します。
記事の前半は、メタバースとは何かの概要を解説し、後半では、「メタバースの時代ではどのように稼いでいくのか」について解説します。
この記事で最も伝えたい部分になるので、ぜひ最後までご覧ください!
さて、そもそも「メタバース」とは何でしょうか?
メタバースとは、インターネット上に構築された仮想空間のことを指します。
2021年秋にFacebook社がメタバース分野への本格進出を表明し、さらに自社名を「Meta」に変更すると発表したことをきっかけに、世界的な話題として急速に盛り上がっています。
続いて、ナイキやディズニーなどの世界的企業も相次いで、メタバースへの進出に意欲を見せ始めました。
Metaverseを英単語の語幹で分けると、metaは「高次の」「超越した」という意味です。
それとuniverse(宇宙)を組み合わせた言葉であることから、『時間・空間を超越した別の世界』といったニュアンスになるでしょう。
ときにバーチャルリアリティの一種として受け止められがちな、このメタバースこそが、SNSの次世代のかたちとして、将来的に人類がコミュニケーションを取るプラットフォームの主流になりうると考えられているのです。
従来のインターネットを利用する場合は、ブラウザでサイトを読んだり、URLリンクをクリックして移動したりと、現実世界での人間の行動とは違う不自然なアクションを行わなければなりませんでした。
できるだけ直感的な操作になるよう、ICT企業による技術革新の努力は続いていますが、このようなデジタルツールの操作を苦手とする人は、常に一定割合で存在し、利用の障壁となってきました。
メタバースは、VRゴーグルを身につけるなどで映し出された3D映像をもとにして、仮想世界の中で人々が行動し、コミュニケーションを取る新技術です。
究極的には、現実社会とほぼ同じことを、時空を超えて実行できるようにして、現実世界と仮想世界の境界線を取り払うことを目指しています。
もともとメタバースは、アメリカのSF作家、ニール=スチーブンソンが1992年に発表した小説『スノウ・クラッシュ』の中に出てくる造語として使われたのが原点で、そこから派生して、ネット空間で様々な疑似体験を行えるサービスを総称して、メタバースと呼ぶようになっています。
実験的で小規模なメタバースは、今までにいくつも登場していましたが、世界有数の巨大企業であるFacebook社が本格的に進出を表明し、年間100億ドル単位の先行投資や1万人の追加雇用を明らかにしたことは、メタバースが「次世代型SNS」として、新たな局面を迎えたと国際的に受け止められています。
やがて、SNSという枠組みすら超越し、メタバース上で資産が形成されたり、テレワークの新たなプラットフォームとなったり、巨額の契約や取引が行われたり、独自の文化やルールが形成されたりする未来が訪れることも十分にありうるでしょう。
Facebookが社名変更後のMeta社が展開するメタバースの名称は「Horizon(ホライズン)」です。
また、マイクロソフト社にも、テレワーク・オンライン会議アプリである「Teams」をメタバースに拡張させ、アバターでビジネス系の会議などに参加できるようにする計画もあります。
次に、メタバースの社会的意義について説明します。
人々がメタバースに期待するのは、「リアル空間や従来のネットサービスでは得られない疑似体験」です。
メタバース上に創られた仮想の「街」では、現実の距離の差などの物理的な制約を飛び越えて、人々が交流できます。
最近では、メタバースと「VR」がセットで語られることも多くなり、実際にその場に居合わせているかのような臨場感を味わいながら活動できるようになるのです。
身体障害や負傷、老化などで、手足を動かせなくなった人でも、メタバースの空間上では、思いのままに移動し、行動できるようになります。
つまり、仕事をして収入を得たり、意思決定に参加したり、社会貢献をしたりすることも可能です。
そのため、人生の満足度が大幅に向上するでしょう。
また、たとえば新型コロナウイルスによる外出制限のように、人々が実際に街の中を移動することが難しくなった非常時の局面でも、メタバース上なら他者と接触せずに問題なく自由に活動できるのです。
メタバースとひとえにいっても、ブロックチェーンをベースにするものと、そうでないものに大別されます。
この記事では仮想通貨、ブロックチェーンの話と絡めながら、もう少しブロックチェーンをベースにしたメタバースについて詳しく見ていきましょう。
では、メタバースとブロックチェーン、あるいは仮想通貨が連動するとどうなるのでしょうか。
「ブロックチェーン技術とメタバースやゲームというのは非常に相性がいい」という話は私のチャンネルでも度々お話ししてきました。
仮想通貨でメタバース銘柄として既に大人気となってしまいましたが、私が「仮想通貨Sandbox(サンドボックス)はこれから来る!」と言ってから、150倍くらいの価値になっています。
ブロックチェーン技術をよく理解していた人には、「メタバース」という言葉が世間一般に普及する前から、こうした未来の到来を想像することは容易だったかと思います。
ブロックチェーンの本質的な意味を考えることは、これからの未来を予測する上で非常に重要ですので、ブロックチェーン技術については私のいくつかの他の記事をご覧ください。
さて、ブロックチェーンについて簡単に説明します。
記録の勝手な書き換えが基本的に不可能なデジタルデータであるブロックチェーンが、初めて実用化されたのは2009年です。
つまり、ビットコインという仮想通貨のかたちでブロックチェーン構想が具現化されました。
それ以前から存在しているメタバースは、ブロックチェーンと直接の関連性がありません。
しかし、ブロックチェーンと組み合わせることによって、メタバース上で可能なことが飛躍的に増えて、リアル空間との結びつきも強化されると考えられています。
ブロックチェーンの「改竄できない」という仕組みを活用することで、そこにあるものの存在に「信頼性」を持たせることができます。
たとえば、メタバース空間上で、購入したアイテムが自分しか持っていないなどという所有権データが改竄されないとか、メタバース空間で保有しているお金が改竄されないとかです。
ゲームだと、「データが消えれば、最初からやり直し」、「運営会社のサーバーがハッキングされたら、全てのデータが消える」ということもありえますが、ブロックチェーンを活用することで、データが改竄されることは基本的にないので、そういったことはありません。
現実世界だと、人に物を盗まれるということがありえますが、ブロックチェーン上に所有権が記録されれば、メタバース空間上で物が盗まれるということもありえません。
このように、メタバースというデジタル空間の信頼性を担保する手段として、ブロックチェーンは非常に相性がいいのです。
メタバースが、既存のブロックチェーンゲームの要素も一部取り込むことができれば、さらに普及が加速していくことでしょう。
メタバースでのコミュニケーションで、他人からいいことをしてもらったときの謝礼や、お祝い時のプレゼントとして、仮想通貨を支払えるようになれば便利です。
特定のメタバース上だけで通用するゲーム的なお金であれば、もらってもそれほど有り難みが伝わらないかもしれません。
たとえば任天堂のシミュレーションゲーム『あつまれ どうぶつの森』もメタバースの一種だと考えられていますが、通貨の「ベル」は「あつ森」の世界の中でしか使えません。
しかし、仮に「ベル」がブロックチェーンで裏付けられた仮想通貨に切り替われば、ドルや日本円に換金可能です。
しかも値上がりにも期待できますから、お礼としての効果は倍増するでしょう。
「ベル稼ぎ」だけで生活する人も現れるかもしれません。
つまり、メタバースはブロックチェーン系の仮想通貨によって作られた経済圏と相性がいいのです。
このような、仮想通貨をもとに作られる経済圏を「トークンエコノミー」と言います。
Meta社(Facebook社)がメタバースへの本格参入を発表する何年も前から、独自の仮想通貨(Diem)の発行を準備してきたのも、その特性を意識していたからでしょう。
さらに、メタバースが普及すれば、「同じことをしたときに、より得をしそうなメタバース」「“物価”が安いメタバース」「他と比べて価値が高い仮想通貨が流通しているメタバース」などを人々が吟味し、選択するようになるかもしれません。
複数のメタバースで共通して使える汎用性の高い通貨も登場するでしょう。
また、すでに、メタバース上で会合やセミナーを開催する動きも始まっています。
現実空間では難しくても、メタバース上なら可能な新たなビジネスが生み出されるかもしれません。
一般的なネットブラウザを使ってサイトを移動するだけなら、「移動時間」という概念はありませんが、メタバース上で違う建物に入って別のサービスを利用するときには、アバターの移動時間がかかります。
そのアバター移動の間に、現実世界の看板などと同じように企業広告が見えるようにしておけば、最初のうちは珍しがられて利用者の印象に残り、PR効果も大きくなると考えられます。
また、アバターに服などを着せて、自分の個性やポリシーを他人にアピールすることも、メタバースを現実社会と同等以上に楽しむ重要なファクターとなります。
すでにアパレルブランドのナイキやバーバリー、ラルフローレン、国内上場企業のシーズメンなどが、メタバース空間上でのファッションアイテム提供を表明しています。
次に、メタバースを活用した資産形成についてです。
近ごろ注目されているブロックチェーンの応用技術で、NFTがあります。
NFTについては、デジタルデータなので、オンラインで簡単に譲渡できるのですが、ブロックチェーン上で「世界で唯一のもの」として裏付けられているので、不正にハッキングしたりコピーしたりしても、ニセモノだとすぐにバレる仕様なのです。
つまり、NFTによって「数が限定されたデジタル画像」を作れるため、それを欲しがる人が世界中にいれば、価格も高騰します。
リアルな不動産や絵画作品などと同様の交換価値が、仮想オブジェクトにも付くようになるのです。
すでに日本円で数千万円から数億円で取引されている例もあります。
メタバースという仮想空間でも、場所は唯一無二なので、「ここに住みたい」「ここに何か作りたい」という人気の場所があれば、その権利がNFTとして流通し、やはり不動産のように価格が高騰していくでしょう。
土地の上に建てられた仮想の建造物が魅力的で使い勝手が良ければ、やはり高い評価額が付く可能性がありますし、その場所が人気になれば、周辺の土地の価格も一緒に上がっていくことも考えられます。
将来的に人気が出そうな場所を安いうちに押さえて、価格が上がったら売り抜けることもできます。
つまり、メタバース上で現実世界と同じような不動産投資や資産形成をできるようになるのです。
今の段階では、「メタバース上でセミナーを開けば、会場のレンタル費用が要らないからコストカットできる」と認識している事業者が多いですが、そのうち、メタバースのセミナー会場を「時間貸し」する業者も現れるはずです。
また、仮想通貨の世界でも「ゲーミフィケーション」が注目され始めています。
ユニスワップやパンケーキスワップのようなDEX(デックス)、つまり、「分散型取引所」を使って、仮想通貨のステーキングやファーミング(流動性プールを提供することによる複利運用)を行うこともありますが、説明や操作が分かりにくく、初心者が挫折しやすいデメリットがあります。
これからはまるでテレビゲームを操作するかのようなインターフェイスで、ステーキングやファーミングを行うことが主流になっていきます。
ステーキングやファーミングについて、一言で言うと、仮想通貨を用いて、法定通貨より遥かに高い利回りで資産を運用できる仕組みです。
たとえば、アバターが畑に種をまいて作物を育て、時期が経てば収穫する一連の操作によって、その裏では仮想通貨がステーキングされているイメージで、簡単にいうと、ゲームをしているのに、お金が稼げてしまうということです。
このようなゲーミフィケーションを用いた資産運用も、メタバースとの相性が非常にいいと考えられています。
それでは、次に今注目を集めているメタバース関連の仮想通貨について簡単に説明します。
メタバースに関連する仮想通貨も続々と増えています。
かつては「NFT関連銘柄」「ゲーム関連銘柄」と呼ばれていたものの一部が、「メタバース関連銘柄」として呼び替えられています。
その中でも、実際にメタバースが動き始めているプロジェクトに関連していたり、時価総額や注目度が急に高まっていたりする仮想通貨について具体的にご紹介します。
まず、サンドボックス(Sandbox)です。
サンドボックスのプラットフォーム上で一般に通用する仮想通貨は「SAND(サンド)」です。
ブロックチェーンゲーム「サンドボックス」は、数年前からメタバースを志向して開発されてきました。
3Dブロックを自由に組み合わせて創られた世界観で、ゲームとしての見た目は「マインクラフト」に似ていますが、裏側でイーサリアムブロックチェーンが動いていて、スマートコントラクトでユーザー間の取引が可能になっていることから、マインクラフトよりもユーザーがゲーム内でできることが飛躍的に増えていくよう設計されています。
サンドボックス内で、ユーザーはメタバース上にLANDと呼ばれる仮想の土地を購入したり借りたりすることができます。
このLAND上で、自前のキャラクターを動かしたり、ジオラマを展示したり、アイテムを作成したりできます。
それだけでなく、オリジナルのゲームやサービスをLAND上で他のユーザーに提供することも可能です。
また、キャラクターやアイテム、そしてLANDそのものは、そのひとつひとつがイーサリアムブロックチェーン上のNFTとして自動的に管理されます。
つまり、売買の対象にできるのです。
飽きたら売って稼げるし、気に入ったものを買ってこられる。
そうして、今までよりもゲームの可能性が広がっているのです。
なお、LANDの供給上限数は「16万6464」と決まっていますので、今後ますますユーザー間での需要が高まれば、価格も高騰していくでしょう。
次に、Decentraland(ディセントラランド)です。
2015年からスタートしたメタバースです。分散化を意味する「decentralized」に、land(土地)を組み合わせた造語であり、初めからイーサリアムブロックチェーンのスマートコントラクト機能を利用した「非中央集権型メタバース」を想定して創られました。
トークンは「MANA(マナ)」です。
サンドボックスと同じように、メタバースの仮想空間内をアバターで移動して、他のユーザーとコミュニケーションをとれますし、アバターの衣装や土地、アイテムなどはすべてNFT化されており、所有や販売の対象とできます。
次に、エンジンコインです。
2009年の段階からブロックチェーンゲーム開発の共通プラットフォームとして公開されてきた「Enjin Platform」は、この分野では最古参の部類に入ります。
そして、ENJ(エンジンコイン)が、そのトークンとなります。
Enjin Platform とゲームは、ゲーム機本体とソフトの関係にあります。
つまり、Enjin Platform 上では、メタバースゲームに限らず、どのようなブロックチェーンゲームでも開発し、公開できるのです。
そして、Enjin Platform上で開発されたゲームのアイテムを、他のゲームにも流用できるのが最大の特徴のひとつです。
そして、世界的な大ヒットゲーム「マインクラフト」は、Enjin Platformとの連携計画を発表しています。
マインクラフト内のアイテムを、他のメタバースゲームに持ち込んで遊べるようになる日も、そう遠くないでしょう。
最後にアクシー・インフィニティです。
アクシーインフィニティは、「ルナーシア」というメタバース上にいるモンスターであるアクシーを集め、アクシー同士を戦わせて競うブロックチェーンゲームです。
ゲームをプレイしているだけでお金が稼げることが話題になり、コロナ禍で職を大量に失った人が多いフィリピンなど東南アジアの新興諸国を中心に世界的な広まりを見せているのが特徴です。
また、土地やアイテムなどもNFT化され、他のメタバースと同様に売買の対象となります。
このように、仮想通貨において、メタバース関連銘柄、ゲーム関連銘柄が大きく価値を大きく上昇させてきたように、ブロックチェーンとメタバースが、相性がいいということがわかったかと思います。
さて、ここからは大きく話題を変え、今後のメタバースが当たり前になる時代になるに備え、今からどういった準備をしていけば良いのかという点について、解説します。
ここから先は、あくまで私個人の意見になりますので、その点、ご留意いただければと思います。
まず、メタバースはブロックチェーンと融合することで、大きな意味をもつことは説明してきました。
いま、仮想通貨に対して「怪しい」と思っている方もいると思いますし、その考えを否定するつもりもありません。
しかし、メタバースという中でトークンエコノミーが形成されることを考えると、早くから仮想通貨に慣れ親しんでおいた方が、メタバース上でのマネタイズに遅れを取らないというメリットがあることは間違いないと思います。
これからは、現実世界では、AIやロボットが多くの仕事を奪っていきます。
資本主義である現実世界でお金を稼げないとなると、メタバース空間上でお金を稼がなければならないという時代は、そう遠くない未来にやってくると考えています。
では、メタバース上でお金を稼ぐためには、何をすれば良いのかというと、先程伝えた様に、土地を安いうちから仕込んでおいて、「賃貸」にだして、不動産収入を得るという方法があります。
次に考えられることは、芸術センスを磨くことや、NFTの発行スキルを磨くことです。
メタバース上で使用するNFTを販売することで稼ぐのです。
もちろん、これは早期参入者が有利になりますから、早くから参入して、NFTアーティストの地位をいち早く確立しておくことが重要になります。
次に言語能力です。
メタバース上では、世界各国の人とのコミュニケーションができます。
メタバースが一般大衆に普及するには、あと数年以上かかると考えていますが、その際にはAIが、日本語を英語に翻訳してくれる技術も大きく進歩しているでしょう。
英語を学ぶことは個人的には大事だと思っていますし、英語でコミュニケーションを取れることから得られる喜びもあると思います。
ただ、これから求められる言語能力とは、「AIに正しく翻訳してもらえる日本語を話せるかどうか」です。
例えば、日本人では「お酒飲みに行こう!」という意味で「一杯どう!?」と言うシチュエーションはあるかと思いますが、「一杯飲もう」とAIに伝えたときに、恐らくAIは正しく訳せません。
そもそも「居酒屋に行ってお酒を飲みに行って話そうよ」とAIが訳せるわけがないですし、「一杯」の意味が「たくさん」なのか「グラス1杯」なのかすら、正しく訳せないでしょう。
AIに正しく翻訳してもらうために「居酒屋にいって、ビール飲みながら、しゃべろうよ」などと、少し冗長に語りかけないと自分の意図する日本語に翻訳されませんので、こうしたAIに認識されやすい日本語力というのが、ますます重要になってくると思います。
また、これはメタバース空間に限った話ではないですが、これからは「個人の時代」ですので、仕事はかなり分業化され、会社という組織体が消滅するなどとも言われています。
自分にないスキルについては、そのスキルをもつ他の方とチームを組んで補うような、会社単位ではなくプロジェクトベースの仕事のやり方が主流になっていくでしょう。
いままでの会社のように代表取締役をピラミッドの頂点にした中央集権的組織体と比較して、こうした組織のあり方を、DAO(ダオ)、日本語訳で「分散型自律組織」と言います。
このような分散型の組織や分散型の仕事の仕方が当たり前になってくると、なんらかの専門性を持つ人間が一層強くなります。
会社では、例えば自分の仕事の成績が悪くても、また、仕事をしなくても、仕事のできる誰かが自分の給料分を稼いでくれたりしています。
他方で、DAOのような分散型自律組織では、そういうことができず、全ては自分の責任になってきます。
そして、こういったプロジェクトベースで仕事を進めるにあたり、他人の巻き込み力やプロジェクトメイク力、チームビルディング力というのは非常に重要になってくるはずです。
メタバースが当たり前になる頃、恐らく現実世界でも多くの仕事がAIなどに置き換わってきますから、人間の余暇はかなり増えます。
暇を持て余した人間は、こぞってメタバース空間に流れ込んでくるわけですが、メタバース空間上でも、こうしたスキルは非常に重要になっています。
実際に、こうした時代の流れを読んでいる人たちは、オンラインサロンを開いたり、NFT
関連のプロジェクトを立ち上げて色々と活動をされています。
今のうちに、巻き込み力やプロジェクトメイク力、チームビルディング力を高めているわけです。
オンラインサロンは、時に「宗教じみている」と批判されることもありますが、それは現代的価値観であって、未来では、当たり前のあり方になっているでしょう。
なぜならオンラインサロン内でチームが作れるし、オンラインサロン内で貢献度合いに応じて仮想通貨が報酬として支払われるなど、トークンエコノミー、ひいてはメタバースと相性がいいモデルだからです。
また、昨今は「プロセス・エコノミー」というものも注目されています。
たとえば、「Aさんが作る芸術作品やプロジェクトの制作・実施に無報酬でもいいから自分も関わりたい」というニーズです。
先程伝えたように「宗教じみている」と言われるオンラインサロンでは、よくある話です。
これもメタバース上で、「一緒に何かやりたい」という人がいれば、その人のもとに集まって、何かを作り上げることができるという点で、時代の流れに先駆けた動きだと理解しています。
ここまでで、メタバース上でマネタイズできる人の特徴が理解できたかと思います。
メタバース、DeFi、NFT、DAOは、ブロックチェーンがベースになっているので、相互につながっているのです。
ブロックチェーンは、単なるテクノロジー、ツールではなく、「インフラ」だということがよく理解できると思います。
さて、メタバースが本格到来した時代において、いち早く活躍できるためにも、SNSは伸ばしておいた方がいいということになります。
今に始まったことではないですが、SNSでフォロワーが多いとメタバース空間でもチーム形成力で大きく他を引き離すことができますし、ひいてはマネタイズが容易です。
何より、フォロワーが多いということは「信用力」や「情報発信に価値がある」ことの証でもあるわけです。
さらに大袈裟な言い方をすると、「その人に価値がある」ということをオンライン上で証明できていることになります。
ただ、これからのSNS活用において、注意しなければいけないことがあります。
それは、SNSで誹謗中傷ばかりしている人や共感力が低い人は、メタバース空間で大きくマイナスになる可能性があるということです。
これはなぜかと言うと、メタバースとブロックチェーンは、相性がいいからです。
つまり、ブロックチェーンにおいて、「人の悪口ばかり言う人間だ」と記録されてしまうと、改竄されない形で残ってしまうということです。
Facebookがメタバースに参入するに当たって、こういう書き込みをもとにブロックチェーンに改竄されない形で「個人の信用指数」として記録していると考えるとゾッとしませんか。
メタバース空間では、個人の信用度がある程度、「見える化」されることは考えておくといいでしょう。
そして、それが改竄されないとなると、信用が低い人の「逆転」は不可能です。
また、「共感力」というのも今後のテーマです。
最近は「共感力」とか「愛」をテーマにする本も増えてきました。
他人に共感力が高い人は、チームビルディングでも有利ですし、人に好かれていることが多いわけですから、SNSでの「つぶやき」でも多く「いいね」を集めることができます。
こうした他人からの評価もまた、ブロックチェーンに記録されると、「この人は、善人だ」、「価値ある人間だ」と改竄されない形で「見える化」されます。
トークンエコノミー、メタバースというのは、信用に基づいた経済圏、つまり「信用経済圏」とも言えるのです。
従って、SNSを伸ばすということは、こうした「いいね」を今のうちに「集めて」おき、そのうちブロックチェーンにそのデーターを記録し、メタバース上で「人間の価値」が「見える化」される時代を見据えた行動ということになります。
オカルト世界の表現で言うと、ブロックチェーン、メタバースというのはテクノロジーがもたらす「人類選別」につながっているのかもしれません。
こういう未来の到来が予見されるようになると、人間は「偽善者」ばかりになります。
実際に中国では既にこうした動きが始まっているようです。
超監視社会の中国では、信号無視をすると、信号機横のモニターに、その人の顔写真や個人情報が表示されるようになるなど、街中の監視カメラでは個人が特定できるまで、本人認証が進んでいるというのです。
そして、そのように社会的にダメなことをした人間の情報は中央に集められ、個人の信用指数が点数をつけられて管理されているようです。
その信用指数によって、得られる行政サービスや民間サービスに優劣がつくようです。
人々はこうしたことを恐れ、偽善的な行動をとるようになっているのが、現在の中国情勢のようです。
これはTVやネットで見た情報なので不正確なことがあるかもしれませんし、中国社会を冷ややかな目で見ているということでは決してなく、ブロックチェーン、メタバースというのは、こうした状況を作り出す可能性があるこということの一例です。
何を言いたいかと言うと、資本主義では、お金持ちが勝者ですが、トークンエコノミー、これはまさに「信用経済圏」を意味しており、「信用のある人間が勝者」です。
つまり、「お金はないけど、人間性に優れた人、信用指数の高い人間」というのは、資本主義経済では敗者かもしれないけれど、メタバース空間、トークンエコノミー、信用経済圏の中で「お金持ち」になれる可能性があるのです。
裏を返すと、「お金もないし、人間性にも優れない人」というのは、「どうしようもない人間」ということが現実世界でも、バーチャルな世界でも認定され、それがブロックチェーンに記録されると、改竄できませんから、完全に「人生終了」となります。
「どうしようもない人間」というのが、すぐに分かってしまうので、新たな差別を生む可能性があります。
だからこそ、「SNSで誹謗中傷」することは本当に避けた方がいいと私は考えています。
SNSに限らず、あなたのポケットに入っている携帯電話でも日常の会話を聞き取っている可能性だってあるのです。
このように日常生活の中で、意識的に「人間性を高めておく」必要があるのかもしれません。
また、テクノロジー側を「騙す手段」として仮想通貨を使って「寄付」というのも今後は流行るのではないかと考えています。
仮想通貨で寄付することで、「自分は寄付するような優しい人間だ」というのを、ブロックチェーンを通して改竄されない形で記録できるからです。
少し宗教っぽいオカルト寄りの話になってしまいましたが、これからは、こうしたデジタル世界の発展を踏まえ「哲学」を勉強することも重要になってくる気がしています。
「人間として、どう生きるのが美しいのか」ということを、これまでお話ししたようにテクノロジーが求めてくるでしょう。
そういうのが息苦しい人は、インターネットやデジタルと距離を置くというのも、一つの方法だと思っており、メタバースの世界にどっぶり入って行く人と、農村でインターネットと距離を置き、自給自足でひっそり暮らす人の二極化が進んでいく気がしています。
以上、長くなってしまいましたが、メタバースがブロックチェーンをインフラとする場合、「信用力」が極めて重要になります。
信用力がある上で、チーム形成力、プロジェクトメイキング力、巻き込み力、また、専門性のあるスキル、芸術スキルなどを合わせ持つ人などは、メタバース空間で勝ち組になる可能性が高いと考えています。
信用力を高めるために、SNSを伸ばしたり、人間としての魅力を高めることは、こうしたメタバース時代を見据えると重要なのかもしれません。
一方で、SNSでの誹謗中傷など、人間として間違った行いをするような人は、メタバース空間、DAO的な世界観の中で生き残るのは難しいのかもしれません。
日常の「ありがとう」を言えたり、愛情を他人に惜しみなく伝えることができ、他人に共感できるような人材、また、私の動画や記事、ツイート等に「いいね」を押せる(笑)、そんな素晴らしい人がメタバース時代には求められているのかもしれません。
この度は、最後までご覧いただき、ありがとうございました。